すおのブログ

「桜降る代に決闘を」のことを書いているはず

【S8-2】絡鋸(クルル/シスイ)の紹介

 こんにちは、なぜか『修羅の国』とも称される北陸の地でカジュアルにプレイしているミコトすおです。
 今回は絡鋸の紹介です。あまりにも分かりやすく強い組み合わせで「わざわざ書く必要ないのでは……?」とも思いつつ、とあることがきっかけで書くに至りました。私が考える絡鋸の基礎をまとめてみたつもりです。

【概要】

 絡鋸の代表的なシナジーウバラザキどれでび、通称ウバどれです。どれでびと再起切札で悪さをするクルルデッキの中でも、特に凶悪な組み合わせとなっています。
 今回は構築紹介として、このウバどれを軸としたウバどれビートと、裏択であるえれき量産について書きました。
 ウバどれビートについては採用カードの幅が広いため、あえて明確に10枚を示さずに各カードの採用理由及び採用基準を書くことにしました。

【構築1:ウバどれビート】

デッキ概要

 ウバラザキとどれーんでびるを軸としてビートする基本構築です。強みは主に、
 ・クロック性能が高い
 ・カードプールの防御力が高い
 ・リソースで優位に立ちやすい
の3点です。総合すると「小突き合いとロングゲームに強く、防御に寄せても一定ターン内での勝利が保証されている」ということになります。

 構築段階では、3t目から毎tウバラザキを使用し全てライフ受けされると仮定して8t目時点でウバラザキ5~6点、鋸斬り2点、再構成2~3点の合計10点で勝利することを基準として考えるのがオススメです。後は相手のリーサルターンを概算して相手リーサルの方が早い場合、基準8tと相手リーサルターンの差を埋めていくことを意識するとあまり迷わないかと思います。ウバどれデッキは防御に寄せてもクロックが刻めるため、「自リーサルを早める」アプローチと「相手リーサルを遅らせる」アプローチはほぼ等価です。それぞれを上手く取り入れて互いのリーサルターンを調整しましょう。

構築

[通常札]
・くるるーん
・もじゅるー
・鋸斬り
・刻み刃
・反乱撃
・(自由枠)×2
[切札]
・どれーんでびる
・ウバラザキ
・(自由枠)


自由枠(通常札):りふれくた、茨道、金屑纏い

自由枠(切札):いんだすとりあ、神渉装置:枢式、ハドマギリ、アブダグイ

自由枠カードの解説

『りふれくた』:
 ウバラザキとどれーんでびるの2枚だけで機巧が満たせるため、常にアクティブにできるのが強み。
 連撃を抑止してゲームスピードを遅らせるとともに、オーラ受けのリスクを減らす役割。絡鋸が得意とする小突き合い(中長期的リソースバトル)に引きずり込みやすいため採用優先度が高い。
 枢式採用時は緑機巧として必須。

『茨道』:
 1巡目の着地を安定させるカード。あるいはレンジロック対策。
 もじゅるーオーラ払いをすれば前に着地するだけなら難しくないため、優先度は低め。
 主に刻み刃量産デッキで1巡目の刻み刃を安定させる目的で採用する。

『金屑纏い』:
 単純に強いカード。
 ウバラザキを継続的に撃つためのリソース要因として優秀。ハドマギリ採用時は必須。
 いんだすとりあを採用している場合、再構成直前ターンにオーラ裂傷を置いておくことで開始時オーラ5でもいんだ再起どれでびがスカらなくなる。

『いんだすとりあ』:
 量産対象は刻み刃と反乱撃の二択。
 攻撃札の増加と再構成時のどれーんでびる起動が強力なため、決闘全体ではハドマギリ以上の火力要員となり得る。
 刻み刃量産プランでは、茨道を採用しておくと1巡目に無駄なく刻み刃を封印しやすい。
 反乱撃量産プランでは、2t目に金屑纏いを使用してオーラを開けつつ反乱撃を2/2にすることで無駄なく封印しやすい。

『神渉装置:枢式』:
 素直にカードを使用しているだけで山底には機巧が満たせているため、無理なく採用できる。
 「相手の切札攻撃でライフを取る」こと以上に「相手のリーサル打点を下げる(リーサルターンを遅らせる)」ことのメリットが大きい。
 緑機巧が2枚分必要なため、りふれくたは必須。

『ハドマギリ』:
 絡鋸も鋸なことに変わりはないため、やはり安定して強い切札。
 絡鋸は継続的にオーラに圧をかけるため、基本的にいつでもライフに通ると思っていい。絡鋸は決着を焦る必要がないため、確実に2/3が通るタイミングで使用する。具体的には、
 ・フレア裂傷(前ターンのウバラザキ)
 ・再構成ダメージ
 ・オーラ裂傷(現在or前ターンの金屑纏い)
 ・フレア裂傷(現在ターンのウバラザキ)
となるターン。ウバラザキはほぼ毎ターン使用するため、金屑纏いの使用タイミングやキープを意識しておくだけでいい。
 もじゅるー展開中に対応で使用する場合、
 ①基本動作(もじゅるー)
 ②相手の攻撃処理
 ③ハドマギリの攻撃処理
となるため、間合い5や間合い0からの攻撃に対応ハドマギリを当てるという小技が存在する。

『アブダグイ』:
 防御重視にせざるを得ないマッチで採用する。
 絡鋸の防御力は、もじゅるー+くるるーん、りふれくた、豊富なリソースで成り立っているため、付与を展開していないタイミングで暴れられることには弱い。アブダグイは、このタイミングでの暴れに対処できるのが強み。
 ウバラザキを撃っているだけで構えられることと、フレア裂傷(ウバラザキ)+オーラ裂傷(アブダグイ)+再構成ダメージで再起させられるのも強み。再起でどれでびが起動するため、立て直しor反撃もしやすい。

必須枠カードの解説

『くるるーん』:
 トップクラスの対応札。手札消費なしでハンデスができる上、奇数山札も許容してくれる。
 もじゅるーを採用していて枠が余っているなら、採用しない理由がない。

『もじゅるー』:
 絡鋸のメインエンジンと言っても過言ではない。
 主な役割は以下の4つ。
 ・ウバラザキ用のフレア確保
 ・オーラ回復
 ・対応行動札の強化
 ・納オーラ払いによる自オーラ剥がし (前進補助、ウバラザキ再起補助、どれでび効果補助)
 攻撃・防御・移動の全てに貢献するハイパーカードなため、採用しない理由がない。

『鋸斬り』:
 絡鋸は一般的な鋸Xとは違って攻撃札の枚数が少ないため、単体でライフが取れる攻撃札の重要性が高い。

『刻み刃』:
 ウバラザキのオーラ受けを咎めるために必須。
 刻み刃の圧でウバラザキと鋸斬りをライフに通すのがベースプランであり、下手に使用すると次の再構成までナメられるため、使用タイミングには注意が必要。欲張ったり手なりで振ってはいけない。

『反乱撃』:
 間接的にオーラ受けを咎めるカード。ウバラザキのオーラ受けを即座に咎められるわけではないが、次ターンに反乱撃の圧が強まる。
 確実にリソース差を広げていきたいので可能な限り纏い効果までアクティブになるタイミングでの使用を狙いたい。

不採用カードの解説 (一部)

『あくせらー』:
 とるねーど、りげいなー、徹底抗戦を非全力で使用できるが、コレと全力札で2枠も埋めてしまうのがネック。機巧の都合でもじゅるーがないと使用できない点や、単体では仕事をしない点も低評価。ウバどれの回転を維持するためにハンドを伏せる場面で伏せづらい。
 採用するとしたら、徹底抗戦とのセット。

『とるねーど』:
 赤赤機巧でオーラを剥がすことができるが、ウバどれを継続しているだけで相手のオーラは薄いためリターンが少ない。あくせらー前提なのも低評価。

『りげいなー』:
 再使用して強いカードが特にない。緑機巧(主にもじゅるー)が必須かつ効果対象が存在している必要があるため、活躍できる状況が限定的すぎるのが低評価。
 全力行動で攻撃札を再使用したとしても、相手に反撃や立て直しのチャンスを与えかねない。また、あくせらーとセットで採用するほどの価値もない。

『徹底抗戦』:
 あくせらー抜きでも活躍するため、他2枚の全力札よりは優秀。自由枠に入れるほどではないが、採用圏内。
 全力行動で徹底抗戦がライフに通るような展開では普通にやっても勝っているため、無理に採用する必要性を感じない。クロックを刻めるデッキで決着を焦る必要もないため、採用率は低い。
 相手がレンジロックでやり過ごそうとしてきた場合には活躍する。茨道があれば十分という説もある。

『桑畑志水の死に所』:
 ウバラザキでフレアを吐き続けるため有効活用しやすく、相手のリーサルを遅らせる効果もウバどれ構築と相性が良い。よって、採用圏内。
 ただし、枢式と役割が被っていて、リターンの大きさが相手依存である点も共通なため採用率は低め。

【構築2:えれき量産】

デッキ概要

 S8-2更新で黒き絆が追加されたことで復活したえれきてる量産デッキ。
 ウバどれビート構築で真っ当に殴っても勝てなさそうな相手に使用します。ウバどれビートを想定した構築及びプレイングに対する裏目としても有効で、この構築の存在自体が絡鋸の強みにもなっています。
 今回の構築は、えれきてる6点、ウバラザキ1~2点、再構成2~3点で合計10点取る方針となっています。基本はえれき量産デッキに忠実なので、細かい部分はクルル(絡繰)有識者の記事を読んでください。

構築

[通常札]
・えれきてる
・くるるーん
・もじゅるー
・りふれくた
・反乱撃
・金屑纏い
・黒き絆
[切札]
・どれーんでびる
・いんだすとりあ
・ウバラザキ

動き方

1t目:
 宿し
2t目:
 宿し、金屑纏い(オーラ裂傷)
3t目:
 オーラ裂傷解決
 どれでび、もじゅるー(ダスト3)、黒き絆(萎縮)(纏い)、えれき(宿し)、
 いんだ(えれき封印)(纏い)、集中後退、集中後退
 エンド時:手札1(くるるーん)
4t目~:
 しばらくはレンジロックして、前に着地したらウバどれ開始

【あとがき】

 絡鋸の紹介は以上となります。
 絡鋸はS8-2でも相変わらず強い組み合わせなので、実際に回してみて強みと弱みを知っておくことをオススメします。本記事がその際の参考になれば幸いです。ただし、記事の構築や採用基準には私の思想が強めに反映されているので信用しすぎないよう注意してください。

この記事の画像は「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」からお借りしています。
URL: https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html