すおのブログ

「桜降る代に決闘を」のことを書いているはず

ふるよに初級者向け「決闘中に考えること」

 こんにちは。ゆらりびでフルアートゆらりびを取れたことに喜ぶミコト、すおです。

 上達を望む初心者や初級者にアドバイスを求められた際、その場で諸々を伝える自信がないのでメモと脳内整理を兼ねて「決闘中に考えること」についての記事を書くことにしました。初心者向けというよりは初級者向けの内容かもしれません。初心者・初級者向け記事については公式の攻略記事や上級者の方々のブログなど眼前構築や桜花決闘の基礎を分かりやすく説明したものが既にいくつもあるため、まだ読んでいないなら先にそちらを読んでおくことをオススメします。

 また、内容が内容なので一応私自身について話しておくと、公認大会での優勝経験は何度かあるものの大規模などへの参加経験はなく公式実績はないという感じです。(2020/09/23時点)

 

 

1. リーサル

1.1 構築時のリーサルプラン

 このゲームは基本的に自ライフが0になる前に相手ライフを0にすることにより勝利するため、眼前構築の段階で「どうやって先に相手ライフ10点削るか」というゲームプランと「どうやってリーサルを取るか」というリーサルプランを考えてデッキを組みます。また、相手のプランについても眼前構築の段階で予想しているはずです。しかし、いざ決闘が始まると、考えていたプラン通りにいかないこともありますし、相手のプランが予想と違っていたなんてことも珍しくありません。そういった想定外の状況に陥っても、勝利するためには相手より先にリーサルを取れるプランを作り直さなくてはいけません。まあ正直どうにもならない状況も存在しますが……。

 用意しておいたリーサルプランの場合は、「どのカードを手札に残しておく必要があり、集中力をいくつ残しておく必要があるか」がハッキリしているため、適切なリーサル準備を行うのはそれほど難しくありません。しかし、用意しておいたリーサルプランが崩壊してしまうとそう簡単にはいきません。実際、リーサルプランを作り直せなかったり適切なリーサル準備ができなかったりという理由で負けてしまう例は少なくありません。

1.2 リーサルプランの再考

 用意しておいたリーサルプランが崩壊した場合にはリーサルプランを再考するわけですが、ここでよく問題になるのが手札要求の厳しさ打点の不足です。

 手札要求の厳しさとは、「リーサルには特定のカードを揃える必要があるが、その確率が低い」という問題です。この問題は、想定していなかった対応があって当初のプランではリーサルが取れなくなった場合などに発生します。対処としては、少しでも必須カードが揃う確率を上げるために必須札2枚をキープするのが理想です。そのためには適切にしゃがむ必要があるため、相手のリーサルプランを読み、無駄な基本動作をしないようにしなくてはいけません。これが意外と難しく、守りを重視して過剰に手札を伏せてしまいリーサルに必要な札を揃えられずに負けるパターンは結構見かけます。

 打点の不足とは、「デッキの最大火力をぶつけてもライフを削りきれず、相手より先にリーサルを取るのが難しい」という問題です。この問題は、相手の対応や受け方の関係で想定より中盤までに相手ライフを削れなかった場合などに発生します。対処方法としては、相手リーサルを回避or遅らせて相手ライフをリーサルラインまで持ち込むことが挙げられます。具体的には、リーサルに必要なカードを温存しつつクロックを刻むか相手の再構成を待って相手ライフを減らします。再構成後ではなくても山札0か山札1の再構成直前ターンに攻め込み、焦燥ダメージを受けられなくして勝つこともできるので、相手の山札枚数には気を配りましょう。当然ながら、こちらの問題においても適切なリーサル準備ができるよう無駄な基本動作をなくすことが重要となります。

 

2. ケア切り

 桜花決闘においては、「打点が足りなくなる」、「リーサルが取れない」、「プランが崩れる」などのリスクを避けるor抑えるためにケアを行うことがあります。安全確実に動くためにケアをするのは当然であり、必要な行為です。しかし、過剰なケアや不要なケアはリソース不足や打点の低下などの損失を招き、延いては敗北を招きかねません。そのため、適切にケアを切ることが重要となります。

 では、どのようにケアを切るor切らないの判断を行えばよいのか。ケアを切るor切らないを決める判断基準としては主に以下の四つが挙げられます。

・リスク

・勝ち筋

・構築読み、手札読み

・確率

 

リスク:

 ケアはリスクを避けるor抑えるために行うので、そもそもリスクを許容できるならケアをする必要はありません。例えば対応ケアの場合、この攻撃は止められると致命的なのか、それとも止められても他の攻撃札で補えるのかを判断し、後者ならケアを切るという判断をします。また、「実は相手がケア対象の札を吐くとこちらより損をする」ということもあるので、相手の損失にも気を配りましょう。

勝ち筋:

 「ターンを渡すと間違いなく負ける」、「〇〇が入っていたらどうやっても勝てない」など、ケア切り以外に勝ち筋があるかで判断します。勝ち筋が「ケアの対象が入ってないor手札にない」という条件でしか存在しないなら、迷わずケアを切ることができます。

構築読み、手札読み:

 構築読み及び手札読みに基づいて判断します。「ケアの対象が入っているか分からない」あるいは「手札にあるか分からない」という場合には、これに頼るのが自然でしょう。ただし、構築読み・手札読みの精度に左右されるため、経験が少ないと頼りづらいかもしれません。慣れてくると、この判断基準に頼ってケアを切ることが増えるかと思います。

確率:

 公開情報からケア対象が手札にある確率などを計算し、この確率に基づいて判断します。「ケア対象の通常札が捨札にある状態から相手が再構成を行った」など、手札にあるかどうかの確率が計算しやすい場合にこの判断基準を用いることがあります。主に、「手札読みが困難」あるいは「手札読みに自信がない」場合に用います。

 

3. 構築読みと手札読み

 リーサルプランを考えるにしても、ケア切りを判断するにしても構築読み及び手札読みは重要です。各メガミや各組み合わせにおける読み方を説明するのは難しい(私にはそんなに細かく説明できる知識や経験はない)ので、ここでは読みにおける基本的な考え方について説明していきます。

3.1 構築読み

 眼前構築の段階でおおよその構築予想はしているはずです。この段階では「ほぼ確定枠のカードがn枚あって、こちらに刺さるカードとしてAがあって、あと1枚はおそらくBかC」くらいの予想で良いと思います。桜花決闘が始まったら、まずカウンティングを行い、情報を確定させていきます。次に、この確定情報を基に予想を更新し、相手の構築を絞り込んでいきます。

 予想の考え方はいくつかありますが、私がよく用いる考え方として不使用予想打点予想リーサル予想セット予想などがあります。

 不使用予想は、〇〇というカードが入っていれば使用するはずの場面で使用してこなかった場合に「〇〇は入っていない」と予想する考え方です。例えば、相手が毒(チカゲ)で2T目までに毒霧を使用しなければ「毒霧は入っていない」と予想したりします。

 打点予想は、見えている札では明らかに10点取れない場合に逆算して「〇〇が入っているはずだ」と予想する考え方です。相手もライフを10点取れる構築をしているはずなので、この予想ができます。ただし、相手がチカゲやカナヱで明らかに10点取る気がなさそうな場合は特殊勝利狙いの可能性も考慮しないといけません。

 リーサル予想は、打点予想と同様に見えている札からリーサルに必要な札を逆算して「〇〇が入っているはずだ」と予想する考え方です。また、リーサルに必要な札から逆算してデッキに枠がなければ「〇〇は入っていない」と予想することもあります。

 セット予想は、セットで採用されやすいカード群の内1枚が見えていた場合に「〇〇も入っている」と予想する考え方です。例えば、中距離の攻撃札が入っていたら後退札も入っていると予想したり、相手が鏡(ヤツハ)で契約が入っていたら八葉鏡の向こう側も入っていると予想したりします。

3.2 手札読み

 見えているカードから相手の手札にあるカードを予想します。手札読み構築読みの延長であり、基本的な予想の考え方は構築読みと同様です。そのため、構築読みの項で紹介した四つの考え方は「〇〇が入っているか」を「〇〇が手札にあるか」と置き替えることで手札読みに応用できます。この四つ以外で私がよく用いる考え方としては、使用順予想リーサルハンド予想確率予想などがあります。

 使用順予想は、カードの使用順から「〇〇は手札にない」と予想する考え方です。例えば、相手が刀(ユリナ)で間合い2から離脱して一閃を使用してきたら「柄打ちは手札にない」と予想したりします。

 リーサルハンド予想は、リーサル目前の場面ではリーサルに必要なカードを手札に残しておくことが多いことから「〇〇が手札にある」と予想する考え方です。例えば、相手が刀(ユリナ)でリーサル目前の場面なら「斬一閃柄打ちの内2枚が手札にある」と予想したりします。また、リーサル目前の場面では「攻撃札2枚を握っていて対応札は手札にない」と予想したりもします。

 確率予想は、手札にある確率(引いた確率)を基に「引いた確率は〇%だから手札にある」あるいは「ない」と予想する考え方です。ただし、このゲームはデッキ枚数が少なく特定カードを引く確率はそれなりに高くなるため、簡単に「ない」と予想するのはオススメしません。大抵痛い目にあいます。他の予想が困難な場合や祈るしかない場合には、これに頼ることになるかもしれません。

 

4. 情報の重要性

 不確定情報というのは桜花決闘において大きな意味を持ちます。デッキの内1枚が見えていないだけでも複数のカードを警戒しなくてはいけませんし、手札に不確定なカードが1枚あるだけで対応札を警戒しなくてはいけません。例えば、相手がトコヨなら切札が1枚でも見えていなければ久遠の花に怯えることになりますし、相手がサリヤなら手札が1枚あるだけでもTurbo Switchに怯えることになります。相手にとってもこれは同じであり、情報を秘匿することで相手の動きを制限したり惑わせたりすることが可能です。敢えてデッキの一部を表にしなかったり、纏う代わりに手札を残したり、切札を温存したりなど情報を秘匿するという選択肢があることも覚えておくと良いでしょう。とはいえ、このゲームでは基本的にカードは表で使った方が強いので、秘匿する場合は良く考えてから実行しましょう。

 また、秘匿情報があれば積極的にブラフをかけることができます。例えば、ユリナを宿している場合は月影落を入れていなくてもフレアが溜まっていれば相手は月影落を警戒してライフ受けが増えるでしょうし、トコヨを宿している場合は久遠の花を入れていなていなくてもフレアを溜めておけば相手は久遠の花を警戒してリーサルに踏み込みづらくなるでしょう。ただし、ブラフは相手がケアしてくれなければ意味がないので、そこには十分気をつけましょう。

 

5. おわりに

 「決闘中に考えること」については以上となります。色々書きましたが、「こういうことを考えながら決闘してみたら良いかもしれませんよ」くらいの感覚です。ここに書いた内容が正しいという自信は全然ないので、参考にする程度の気持ちでいてくれると助かります。