本日2023年4月14日、ついに『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』が発売されました。
アドバンスドコレクションはGBA用タイトルとして発売されたロックマンエグゼシリーズ1~6を完全収録したパッケージとなっています。 ※バトルチップGPと4.5は未収録
ロックマンエグゼはアニメや漫画、ホビーを含めて私の青春と言えるコンテンツであり、今でも定期的にプレイし直すほど好きな作品です。なので、隙を見ては魅力を伝え、合いそうな人には「絶対にハマるから機会があればプレイしてみて欲しい」とオススメしてきました。しかし、勧める上で常に課題であったのが「エグゼシリーズの入手が困難」という点でした。エグゼシリーズは時代を経ても人気が衰えず、GBAソフトが高騰していた上、VC展開されていたのがよりにもよってWii Uであったためです。これのせいで、なかなか知り合いをエグゼ沼に引きずり込めずにいたのですが、アドバンスドコレクション発売によってついにこの問題が解決されました!
ということで、アドバンスドコレクション発売に合わせてロックマンエグゼの内容と魅力を改めて伝えるべく、今回の紹介記事を書くに至りました。
1. 作品紹介
まずはロックマンエグゼってどんな作品なのかというところからですが、作品概要については公式ページやゲーム記事、雑誌などで細かく説明されているはずなので、詳細はそちらで。
1.1 作品世界について
舞台は近未来(発売当時)、インターネットが急速に発達した社会のネットワーク化が進んだ時代。誰もが"PET"と呼ばれる携帯情報端末を保有しています。
PETとは「PErsonal Terminal」の略称で、ネット接続、通話・メール、情報検索、電子マネー、など様々な機能が搭載された端末であり、今で言うスマートフォンのような存在です。そして、このPETにはネットナビ(ネットワーク・ナビゲーション、以下ナビ)と呼ばれる疑似人格プログラムが組み込まれています。
ナビは、機械に疎い高齢者や子供などでも最新機械であるPETを使いこなせるようサポートする存在として開発されました。ナビとは人間同士のように会話することが可能であり、会話によって指示を出したりサポートを受けたりします。今で言うAIアシスタントのようなものです。
ナビの使い手(所有者)であり、ナビに指示を与える人間のことを"オペレーター"と呼びます。
エグゼシリーズではネットワークやコンピュータの中を"電脳世界"という仮想空間で表現しています。PETを電子機器に接続してナビを送り込むことで、この電脳世界にアクセスします。今で言うメタバースのようなものです。
PETから電子機器にナビを送り込むことを"プラグイン"や"トランスミッション"と呼び、ナビを電脳世界からPETに戻すことを"プラグアウト"と呼びます。
電脳世界では他のナビを通したコミュニケーションからショッピング、電子機器の制御など様々なことを実現できるのですが、世界中がネットワークで繋がったことによる弊害も存在します。それが"ウイルス"(コンピュータウイルス)です。
ウイルスもネットナビと同様に電脳世界に姿を持って現れます。ウイルスによる被害を防ぐため、ナビにはこのウイルスを退治する戦闘能力を持たせることが可能となっています。
戦闘能力を持ったナビによってウイルスを退治することを"ウイルスバスティング"と呼びます。これがエグゼシリーズにおけるバトルとなります。
また、ナビを悪用する人間も存在するため、ナビ同士で戦うことがある他、競技的にナビ同士を戦わせることなどもあり、こうしたネットナビ同士の戦いを"ネットバトル"と呼びます。そして、ナビやウイルスが消去されることを"デリート"と呼び、死を意味します。ただし、ナビのバックアップを取っておけば復元が可能です。
バトルには、ナビの標準装備(ロックマンの場合はロックバスター)と"バトルチップ"を使用します。
バトルチップはネットナビ用の攻撃データを物理的な小型チップに記録したものです。PETにチップを挿入することで攻撃データをナビに転送してナビのバトルをサポートします。これを"スロットイン"と呼びます。
バトルチップはショップで購入する他、ウイルスやナビを倒すことで取得することもあります。これは。倒した相手の攻撃データを記録してチップに保存するという設定とです。また、ウイルスやナビを倒した際にクレジット(ゼニー)というエグゼ世界における通貨を獲得することもあります。これは、倒した相手のジャンクデータをプログラム商人が買い取ってくれるという設定です。
1.2 ゲーム内容について
主人公は小学生の"光熱斗"とそのネットナビである"ロックマン"。現実世界と電脳世界を行き来して事件を解決していくストーリーとなっており、現実世界では熱斗、電脳世界ではロックマンを操作します。
作品内で発生する事件は、「空調を暴走させる」「家電にウイルスを仕込む」といった身近な家電を狙ったものや、「自動運転車を暴走させる」「水道をストップ」させるといったインフラ攻撃などネットワークに依存した社会の欠陥を突くような内容が多く、約20前の作品とは思えない先見性があります。先品世界の設定やこうした事件の内容は、現代でも通じるほどリアリティの高い内容となっているため、今でもストーリーの面白さが色褪せません。
エグゼシリーズの楽しみとして収集要素と隠し要素の多さがあります。
例えばプラグイン端末。プラグイン可能な端末は一目見て分かるような電子機器だけでなく、犬小屋や銅像などにもプラグイン可能なものが存在しており、こうした端末を探す工程も楽しみの一つとなっています。また、チップやメモなどのアイテムも意外な場所から発見される仕掛けとなっており、本棚の隙間やゴミ箱の中、岩場の地面などアイテムがあるかはAボタンで確認しないと分からない設計となっています。
上記のプラグイン端末探しと合わせて、現実世界での探索に熱中したプレイヤーも多いことでしょう。こうした現実世界側の仕様は、アイテムが"ミステリーデータ"という一定の形を取る電脳世界と差別化し、現実世界と電脳世界を往来する内容をより引き立てています。
エグゼシリーズはこうした世界設定も魅力ですがゲームがジャンルは「データアクションRPG」です。上述したウイルスバスティングやネットバトルが主軸のゲームとなっています。
この「データ」と「アクション」の要素がバランスが絶妙で、カードゲームのような戦略性と複雑すぎないが奥深いアクション要素が融合しているのが魅力となっています。「データ」部分の主役であるバトルチップがカードゲームのようなシステムとなっているため、エグゼシリーズは特にTCGプレイヤーやデッキ構築系ゲームが好きな人にオススメです。
1.3 バトルシステム
エグゼシリーズでは、上述したバトルチップを活用してウイルスバスティングやネットバトルを行います。バトルチップは30枚1組の"フォルダ"に投入することで使用可能となります。この"フォルダ"はTCGにおけるデッキの役割です。
TCGにおける構築ルールのようにバトルチップの投入枚数にも制限があり、この制限はナンバリングごとに異なります。各バトルチップは基本的にバトル中1度しか使用できず、フォルダの30枚のチップを使い切るとそれ以降はナビの標準装備のみで戦うこととなります。
バトルの勝敗については、プレイヤーナビのHPが0になると敗北、敵のウイルスorナビを全滅させると勝利となります。
1.3.1 バトルチップの基本
バトルチップはそれぞれ以下の情報を持ちます。
・ダメージ+効果
・チップコード
・属性
・容量(2~6)
・クラス(3~6)
・系統(4~6)
【ダメージ+効果】
攻撃ヒット時のダメージや効果、攻撃範囲などが記載されています。
ダメージについては、複数ヒット攻撃の場合は1ヒットのダメージが記載されています。効果についてはフォルダ編集画面で確認できる他、バトル中もカスタム画面で"Rボタン"を押すことで確認できます。
【チップコード】
A~Zまでのアルファベットと"*"が存在します。
※エグゼ1のみ"*"は存在しません
チップの使用ルールやPA(プログラムアドバンス)に関わります。
【属性】
「無属性」「火属性」「水属性」「電気属性」「木属性」の5種類が存在します。
無属性以外の属性には、以下の相性があります。
火→木→電気→水→火
相性有利の攻撃はダメージが2倍になります。
【容量】
エグゼ2で登場。
チップ毎にチップ容量 [MB]が設定されています。
"レギュラーチップシステム"の指定に影響します。
また、エグゼ6ではフォルダ投入枚数制限や"タッグチップシステム"にも影響します。
【クラス】
エグゼ3で登場。
以下のクラスが存在します。
・スタンダード
・メガクラス
・ギガクラス
・ダークチップ(エグゼ5)
フォルダ投入枚数制限に影響します。
【系統】
エグゼ4で登場。
チップ効果を系統として分類したもの。
系統の種類は以下の通り。
エグゼ4:
ソード系、風系、カーソル系、ブレイク系、
リカバリー系、地形破壊系、インビジブル系、数値付加系、置物系
ソウルユニゾンに影響します。
エグゼ5:
ソード系、風系、カーソル系、ブレイク系、
置物系、数値付加系
エグゼ6:
エグゼ5と同様。
系統に以下の相性が存在します。
ソード系→風系→カーソル系→ソード系
また、クロスシステムにも影響します。
1.3.2 フォルダの基本
バトルで使用するチップはあらかじめ30枚1組のフォルダに投入しておく必要があります。バトルチップの投入可能枚数にはナンバリングごとに以下の制限が存在します。
※以下に記載する制限はあくまで原則であり、カスタマイズなどの要素により変化します
【エグゼ1】
・同名チップは10枚まで
・同名ナビチップ(※)は5枚まで
※ナビの名前が付いたチップで、使用するとそのナビが登場するチップ
【エグゼ2】
・同名チップは5枚まで
・ナビチップは合計5枚まで
【エグゼ3】
・同名スタンダードチップは4枚まで
・同名メガクラスチップは1枚まで
・同名ギガクラスチップは1枚まで
・メガクラスチップは合計5枚まで
・ギガクラスチップは合計1枚まで
【エグゼ4】
エグゼ3と同様
【エグゼ5】
エグゼ3,4の制限に以下が追加
・同名ダークチップは1枚まで
・ダークチップは合計3枚まで
【エグゼ6】
クラスに関わらず、チップ容量毎に以下の制限が存在
・19 MB以下:同名チップは5枚まで
・20~29 MB:同名チップは4枚まで
・30~39 MB:同名チップは3枚まで
・40~49 MB:同名チップは2枚まで
・50 MB以上:同名チップは1枚まで
1.3.3 バトルシステムの基本
バトルは「カスタム」フェイズと「アクション」フェイズで構成されています。
「カスタム」と「アクション」を交互に行い、これを繰り返しながら進行します。
バトルは、縦3マス×横6マスの系18マスのバトルフィールドで行います。
バトル開始時は左半分が自エリア、右半分が敵エリアとなっており、自エリアの範囲内でのみ移動が可能となっています。
バトルフィールドのマスは"パネル"と呼ばれ、バネルの種類によりダメージ増減や移動制限などの効果が異なります。
【カスタム】
転送するバトルチップの選択を行う準備フェイズ。逃走も選択可能。
タイトルによっては、"ADD"、"ソウルユニゾン"、"カオスユニゾン"、"クロス"、"ビーストアウト"などの追加要素も選択可能。
戦闘開始時はカスタム画面から開始され、フォルダからランダムな5枚のチップが引かれます。これ以降もカスタムフェイズに入る度に5枚になるようチップが引かれます。 ※コマンドやカスタマイズなどの追加要素により5枚より多い枚数になるよう引く場合もあります
この中から5枚までのチップを選択して転送します。
チップは原則として1枚ずつしか転送できませんが、以下の条件を満たす場合は同時に複数のチップを転送することができます。
・同名チップの組み合わせ
・同一チップコードの組み合わせ
・チップコード「*」は同一チップコードの条件を適用する際に同時選択可能
チップを同時選択できる例:
・キャノン[A]→キャノン[B]→キャノン[B]
同名チップのため同時選択可能
・キャノン[C]→ミニボム[C]
同一チップコードが同じなため同時選択可能
・キャノン[A]→キャノン[B]→ショットガン[*]
同名チップの組み合わせ+「*」のため同時選択可能
・キャノン[C]→ミニボム[C]→ショットガン[*]
同一チップコードの組み合わせ+「*」のため同時選択可能
チップを同時選択できない例:
・キャノン[A]→ソード[S]
チップ名もチップコードも異なるため同時選択不可
・キャノン[A]→キャノン[C]→ミニボム[C]
全体が同名または同一チップコードで統一されていないため同時選択不可
・キャノン[A]→キャノン[C]→ショットガン[*]
全体が同名または同一チップコードで統一されていないため同時選択不可
また、特定の組み合わせ+順番でチップを転送した場合にそれらのチップを強力な1枚のチップに変化させるPA(プログラムアドバンス)というシステムが存在します。
【アクション】
ナビを操作して実際に戦闘を行うフェイズ。標準装備と転送したバトルチップを使用して戦う。
転送したバトルチップをAボタンで使用することができます。この際、Aボタンを押す度に転送順に従って1枚ずつ使用されます。
Bボタンを押すことでロックバスターを使用できます。弾数は無制限で初期状態では1ヒット1ダメージとなっています。
また、Bボタンを長押しすることでチャージが行われ、チャージが完了(紫の状態)した状態でBボタンを離すとチャージショットを使用できます。初期状態では1ヒット10ダメージとなっています。
アクションフェイズ中は画面上部に"カスタムゲージ"が表示されます。
カスタムゲージは時間経過でゲージが溜まっていきます。カスタムゲージが溜まりきった状態でRまたはLボタンを押すことでカスタムフェイズに移行できます。
これにより、新たにチップを転送することができます。
アクションフェイズ中に使用しなかった転送チップはカスタムフェイズに移行した時点で消費されます。
2. エグゼシリーズのおすすめポイント
- 作品世界のリアリティの高さ
先見性が高く、現代を描いたようなネットワーク社会が展開されている - 子供から大人まで楽しめるSF設定
直感的な用語や表現が多い(プラグイン、スロットインなど)
ネットワークやシステム系の知識があるとより楽しめる部分も用意されている - GBA作品とは思えないほどクオリティの高いグラフィック
- バトルシステムの戦略性
戦略の幅が広く、ゲームバランスが良い
フォルダ構成に加えて、スタイルチェンジやソウルユニゾン、ナビカスタマイザーなどの要素が組み合わさることでプレイヤー毎の色が出やすい - ストーリーの完成度が高い
タイトル毎のテーマが丁寧に描かれている
3. シリーズ概要
3.1 ロックマンエグゼ1
【内容】
- シリーズ1作目ながらゲームシステムやバトルシステム、UIはこの時点でほぼ完成しているため、バトルの魅力や操作の快適性は十分
- ネットワーク社会の崩壊を目的とした事件が発生するストーリーで、エグゼの世界観への導入として申し分なし
- 敵組織は「WWW(ワールドスリー)」
- 初期状態のロックバスターが弱めに設定されており、強化するまではややストレス
- PA(プログラムアドバンス)が連射系に偏っている
【おすすめバトルチップ+PA】
『ガッツマン』:
威力は40とやや低めだが、全体攻撃のため高バスティングレベルが取りやすい。
下記のPAを発動すれば単体高火力攻撃になるため、雑魚戦ではそのまま使用し、ナビ戦ではPA発動と使い分けられるので無駄がない。
PA『ガッツシュート』:
メットガード→ダッシュアタック→ガッツマン(ガッツマンV2/ガッツマンV3)
序盤から使用できるPAだが、威力が高い。
いずれのチップも単体で機能するため、フォルダに組み込みやすい。
バリア→アクアオーラ→ロール(ロールV2/ロールV3)
HP全回復に加えて長時間のインビジブルも得られるので強力。
はいずれも防御・回復チップとして単体で機能する点も高評価。
『ポイズンアヌビス』:
ダメージペースが異常に早く、あらゆる状態の相手に効くため極めて強力
『パラディンソード』:
威力200と高火力であり、ソード系ながら横3マスというレンジのおかげでエリアスチールなしでも確実に当たる。
3.2 ロックマンエグゼ2
【内容】
- 敵組織は「ゴスペル」
- 海外エリアが登場
- 事件内容は人間及び人間社会に対して攻撃的なものが多い
- スタイルチェンジの登場
これにより戦略の幅が広がった - チップコード「*」が追加
- レギュラーチップシステムが追加
- 熱斗と炎山のライバル関係が確立
【おすすめバトルチップ+PA】
『ガッツマン』:
基本的にはエグゼ1と同様。ゲートマンとチップコードが共通なのも強み。
『ドリームソード』:
シリーズお馴染みのPAが初登場。
『ドリームソード3』:
威力が600と高いにも関わらず発動が容易
フレイムブレード、アクアブレード、エレキブレードのいずれもチップコード「*」が存在。
ブレード系は単体でも威力があるので各ブレード「*」5枚を無理なく採用できる。
『フルカスタム』:
攻撃と防御を兼ね備えたチップ。疑似ドローソース。
『クイックゲージ』:
第二のフルカスタム。
『プリズム+フォレストボム』:
悪名高いぶっ壊れコンボ。説明不要。アドバンスドコレクションでは対策されたらしい。
PA『ゲートマジック』:
トップウ→スイコミ→ゲートマン(ゲートマンV2/ゲートマンV3)
中盤から揃うPAでありながらフルヒット900ダメージと破格。
トップウとスイコミを単体で腐らせたくない場合は、バンブーランスやブーメラン、ソード系も採用する。
テンジョウウラ→カワリミ→シャドーマン(シャドーマンV2/シャドーマンV3)
フルヒット時の威力は驚異の1800。
暗転系(ナビ系)でありながら使用中も動ける仕様のため、発動中に別攻撃を重ねることができる。
3.3 ロックマンエグゼ3(通常版/Black)
【内容】
- シリーズ屈指の名作ストーリー
光家、炎山家、フォルテなど各キャラクターの掘り下げが多く、ストーリー終盤は最終作と言われても信じるほど濃密 - 敵組織は「WWW」
- 前作に続いてスタイルチェンジあり
- ナビカスタマイザー登場
スタイルチェンジと合わせて戦略の幅が格段に広がった - 予備フォルダ追加
敵ナビやエリアに合わせてメインフォルダを総入れ替えする必要がなくなった - シリーズで初めてバージョン違いが発売されたタイトル
【おすすめバトルチップ+PA】
『スチールゼリー系』:
威力の高いエリアスチール。スチールゼリー1には「*」も存在
『プラズマボール系』:
複数ヒットでダメージを稼ぎやすい置物チップ。足止め系チップと組み合わせると強い。同じ置物チップのキラーセンサー系に枠を奪われがち。
『キラーセンサー3』:
設置中は一定時間毎にマヒ攻撃を行うため、使いやすく高火力。
次の攻撃に繋ぎやすいため汎用性が高く、敵を移動させるチップとも相性が良い。
プラントマンと組み合わせることで相手の動きを止めたまま追撃が入るため強力。
『バリアブルソード』:
コマンド入力により攻撃が変化する特殊なチップ。
「BB←↓↑」で発生するエレメントソニックは無属性相手には640ダメージ、属性持ちには800ダメージであり、PA級のダメージ。コマンド入力中に隙が生まれるのがネック。ジェネリックエレメントソード。
『フラッシュマン』:
初回ボスのナビチップであり、威力は低めだがブレイク&対インビジの全体マヒ攻撃として強力。
『プラントマン』:
ブレイク&対ユカシタの全体拘束攻撃。次の攻撃に繋ぎやすいのが強み。
キラーセンサー3との組み合わせが凶悪。
『フォルダリターン』:
Black専用ギガクラスチップ。使用済みチップをフォルダに戻し、バトル開始時の30枚の状態にリセットする。
フォルダリターン自身も戻るため、基本的にチップ切れしなくなる。
使用した瞬間にカスタム画面に切り替わるためフルカスタムの効果も内包。
リセット時にはレギュラーチップも有効であり、ADDのカスタム増加まで引き継ぐ。
【バージョン選択】
通常版(通称ホワイト)とBlack版の違いは以下の通り。
- 登場ナビ
- ナビチップ
- ギガクラスチップ
- スタイルチェンジ
ストーリー上は大きな違いがない。
Black専用チップの『フォルダリターン』が特に強力なので対戦を意識する場合はBlackがオススメ。
3.4 ロックマンエグゼ4(レッドサン/ブルームーン)
【内容】
- トーナメントが主軸のストーリー
トーナメントの対戦相手の一部はランダムであり、全要素を回収するには周回必須 - ストーリーのテーマは「善悪」と「ココロ」
- 敵組織は「ネビュラ」
- 本筋のストーリーはやや少なめ
- ダークチップ登場
ソウルユニゾンと対になる悪要素 - ココロウィンドウ追加
- フルシンクロ追加
- ソウルユニゾン登場
スタイルチェンジに代わって登場
ダークチップと対になる善要素 - 内部ステータスとして善悪度が存在
善悪度によって使用制限のあるチップも存在 - チップの威力が全体的に低め
相対的にフルシンクロやソウルユニゾンの価値が高くなっている - 異常に強いウイルスが存在
- エグゼ3よりもバージョンの違いが大きい
- 時間や手間がかかるタスクが多め
【おすすめバトルチップ+PA】
『スチールゼリー』:
エグゼ3と同様。
『ガンデルソル系』:
照射中のダメージ量が大きく、対インビジ。
屋外からプラグインしている場合は照射時間が伸びる。
ダメージ増加のために屋外プラグインから遠回りして目的地に向かうことも。
低火力環境では貴重なダメージソース。
『バリアブルソード』:
エグゼ3と同様。
低火力環境では貴重なダメージソース。
『カウンター系』:
カウンタータイミング限定でしか発動しないが、位置に関係なく高威力攻撃がヒット
性質上ヒット時にはフルシンクロになるのも強み。
強いが、敵の攻撃タイミングを覚える必要がある。
『クイックゲージ』:
エグゼ3と同様。
『フルカスタム』:
エグゼ3と同様。
『エアホッケー系』:
複数ヒット可能なブレイク攻撃。複数回ヒットさせることで高火力となる。
低火力環境では貴重なダメージソースであり、エグゼ4のメインウェポン。
PAのジゴクホッケーも超強力。
穴パネルは苦手。
PA『ジゴクホッケー系』:
同名のエアホッケー系をアルファベット順に転送して発動。
とにかく高威力で、特にナビ戦で重宝する。
やはり穴パネルは苦手。
【バージョン選択】
登場キャラ&ナビ、登場チップなどバージョンの違いが大きい。
基本的には登場キャラやナビで選べばいいが、対戦を意識するならナンバーソウルとウッドソウル、ブルームーンレイがあるブルームーンがオススメ。
何よりブルームーンには城戸舟子ちゃんが登場するのでオススメ。
レッドサンに登場するライカ&サーチマンはエグゼ5のブルース版にも登場。
レッドサンに登場する火野ケンイチとブルームーンに登場する城戸舟子は、それぞれエグゼ6のグレイガ版とファルザー版に登場し、本作の内容とつながりがあるため、エグゼ6でのバージョン選択も見越して本作のバージョンを選択するというのもあり。
3.5 ロックマンエグゼ5(ブルース版/カーネル版)
【内容】
- チームでの活動が主軸
単独行動ばかりだった過去作との違い - 敵組織は「ネビュラ」
- ストーリーのテーマは前作に続いて「善悪」と「ココロ」
- ロックマン以外のナビも操作
チームメンバーのナビを操作する機会がある - リベレートミッションとはさみうちバトルが登場
- 前作に続いてソウルユニゾンあり
- カオスユニゾン登場
- ダークチップの使用変更
チップ化してフォルダに組み込んで使用する形式に - チップの威力が全体的に低め
【おすすめバトルチップ+PA】
『クイックゲージ』:
過去作と同様。
『フルカスタム』:
過去作と同様。
『スチールゼリー』:
過去作と同様。
『コピーダメージ』、『ライフシンクロ』:
低火力環境なのでダメージソースとして優秀。
特にリベレートミッションで活躍。
『ヘビーゲージ』:
リベレートミッションで1ターンの時間を延長する目的で使用。
標準のチャージ攻撃が強いナビと好相性。
PA『ワイルドスワロー』:
サムライソード1→サムライソード1→スワローマンSP(スワローマンDS)
600ダメージの範囲攻撃。
チップコード「S」は優秀なチップが多いため採用しやすいのも強み。
『ダークインビジ+ダークサンダー』:
対人戦なのに対人戦ではなくなる。説明省略。
アドバンスドコレクションでは調整されているらしい。
【バージョン選択】
チップやユニゾンの性能を比較しても大きな差はないので完全に好みで選択していい。
ストーリーとしては、ブルース版は表、カーネル版は裏、という感じ。
カーネル版でのみ明かされる真実があり、エグゼ6にもつながるため、個人的にはカーネル版をオススメ。
あと、アニメ寄りになって帰ってきたプリンセス・プライドが良い。
両方プレイする場合はブルース版→カーネル版の順番がオススメ。
3.6 ロックマンエグゼ6(グレイガ版/ファルザー版)
【内容】
- 転校によって舞台は秋原町からセントラルタウンへ
- エグゼ5に続いてロックマン以外のナビを操作する機会が多め
- 敵組織は「WWW」
- クロスシステムとビーストアウトが登場
二つを合わせたクロスビーストも存在 - 系統相性が追加
- タッグチップシステム追加
- シリーズ完結編であり、ワイリーとの決着が描かれる他、ラストには未来の様子も描かれる
【おすすめバトルチップ+PA】
『バブルスター系』:
疑似全体攻撃かつ拘束効果付き。
泡での拘束中は電気属性攻撃のダメージが2倍になる。
ドールサンダー系と共通のチップコードを持つためお手軽コンボが可能。
『ドールサンダー系』:
発生が早い横一直線の貫通攻撃。
上記のバブルスター系と相性が良い。
『キラーセンサー系』:
エグゼ3の時間経過で再攻撃する仕様から相手が移動すると再攻撃する仕様に変更。
下記のコンボが強力。
コンボ『キラセンロード』:
キラーセンサー系と新チップのゴーイングロードとカミングロードを組み合わせたコンボ
ゴーイングロード(*)→パネル/エリアスチール(*)→カミングロード(*)→カラー/ダブルポイント(*)→キラーセンサー(1/2/3)
相手を強制的に移動させることでキラーセンサーを複数回ヒットさせ、大ダメージを与える。
キラーセンサー系以外のチップを全て「*」で用意できるのも強み。
コンボ『4倍トルネード』:
クサムラシード→トルネード→ホワイトカプセル
クサムラパネルとホワイトカプセルによってトルネードがマヒ付き4倍ダメージとなるコンボ。
【バージョン選択】
やはり基本的には好みで選択していい。
ビーストアウトはグレイガの方が使いやすく、エレキマンとキラーマンという二つのマヒ・拘束系チップ、ビーストアウトと相性が良いカーネルフォースなどが存在するため、プレイする上ではグレイガ版の方がやや楽かもしれない。
サイトバッチとバグデスサンダーという強力なギガクラスチップ2種が存在するファルザー版も対戦向きで、対戦においてはグレイガ版もファルザー版もほぼ同格。
選択したバージョンに合わせた戦略を練ればいいので、本当に好み次第。
個人的にはファルザー版がおすすめ。城戸舟子ちゃん推しなので。